《日语课文学习手册》第三册第五課 本音と建前
来源:优易学  2011-3-23 18:11:49   【优易学:中国教育考试门户网】   资料下载   外语书店

本文

  李さんは会社の仕事にも次第に慣れ、上司の信頼も徐々に増してきました。今回は新しい取引先メーカーとの交渉をまかされ、無事、商談成立にこぎつけました。
  木下課長は今後のつきあいを考慮にいれて、先方の長谷川部長を接待することにし、李さんはその準備を頼まれました。
  場所は長谷川部長の好みに合わせてカラオケ スナックになりました。李さんは長谷川部長に楽しんでもらうには、雰囲気を盛り上げようと考え、まず、演歌を二、三曲歌いました。
  けれども、日本人の場合は、自分が楽しむより相手を立てて楽しませることを第一に考え、接待します。ですから、木下課長は困った顔をしていたのです。
  カラオケに招待された長谷川さんが、楽しかったと言ったのは「建前」なのです。「本音」を言えば、自分が歌えなくてあまる楽しくなかったはずです。しかし、長谷川さんは、会社の代表として、個人の感情を抜きにし、不愉快な感情を表に出さず、接待した側の会社に感謝したのです。
  「建前」は、「原則として」とか「表向きには」という意味です。公的な立場からの見解について述べるときに使われます。それに対して、「本音」というのは、その人の本当の気持ちです。日本人社会は、人間関係を優先し、「和」をたいせつにします。この和を保つためには、私的な感情を表面に出さず、原則である「建前」でコミュニケーションすることが必要になるわけです。

会話

(カラオケ スナックで)
長谷川 :李さん、演歌がうまいですね。
ホステス:ほんとに。中国の方と思えないぐらい上手よ。ねえ、木下さん。
李   :そうですか?ほめていただいたのは初めてですよ。じゃ、今度は、今とてもはやっている歌を歌います。あっ、これデュエットだから長谷川部長も一緒にどうですか。
長谷川 :いや、最近の歌はダメなんですよ。
李   :あっ、そうですか。じゃ、ボク、みゆきさん(ホステスの名前)と歌います。
長谷川 :(一向に楽しい様子も見えない)
木下  :(困った顔)

(数日後、李さんと同僚の高橋さんと横山さんは三人でお酒を飲みに行きました。そこで、この間のカラオケ スナックの話になりました。)
横山:長谷川さんの接待のために行ったのに、李さんが自分だけ楽しんでたって、課長、怒ってらしたわよ。
李 :えっ!ほんとに?おかしいな。長谷川さん、帰るときに、「今夜はとても楽しかったです」っておっしゃってくださったよ。
高橋:それは、日本の社会においてはタテマエっていうもんだよ。李さん。
李 :タテマエか…。そういえば、この間お金集めたでしょ。
高橋:田村さんの結婚のお祝いのこと?
李 :うん。田村さんの結婚のお祝いの回覧が回ってきたとき、みんなが何も言わないで同じようにお金を出すのを見て、僕、驚いちゃった。あれもタテマエ?
横山:それは違うわ。同じ部の人がみんな出していれば、やっぱり、あたしもみんなと同じようにするわ。そのほうが、摩擦が起こらないか。
李 :それは、自分に自信がないからでしょう。
横山:まっ、失礼ね。李さん、ときどき失礼なことをするわよ!たとえば、この間、営業一課で飲みに行ったとき、先に帰っちゃったでしょ。あの後、みんな白けちゃったのよ。
李 :だって、僕、お酒、嫌いなんだ。
高橋:李さん、本音は僕だって同じだけど、それが会社のつきあいってものだよ。僕も去年はそうだったけど、「新人類」なんて陰で言われちゃって…。
李 :へえ、冷たくされたの?
高橋:まあね。今は違うけど。

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责任编辑:虫虫

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