NHK会長の諮問機関として設置され、昨年6月、公共放送の将来像を提言した旧「デジタル時代のNHK懇談会」の有志10人が24日、NHK経営委員会(委員長=古森重隆?富士フイルムホールディングス社長)に、「会長選びで、視聴者への説明責任を果たし、選任過程の透明化を図るべきだ」などとする要望書を提出した。
有志は、懇談会の座長を務めた辻井重男?情報セキュリティ大学院大学学長や作家の吉岡忍氏ら。
要望しているのは<1>経営委が望ましいと考えるNHK会長の条件と理由をとりまとめ、視聴者に提示する<2>会長候補の選定過程と理由を明らかにする――など5項目。記者会見した吉岡氏は「公開されている議事録をよく読んでも選考過程がわからず、委員長らが提起したことへの追認機関みたいになっている。正確な議事録を公開し、視聴者にわかりやすく説明する責任がある」と述べた。
25日に開かれる経営委で、古森委員長はアサヒビールの福地茂雄相談役(73)を、来年1月で任期満了となる橋本元一会長の後任候補として諮る方針。これに対し、菅原明子委員(菅原研究所所長)は、元時事通信解説委員長で元日銀副総裁の藤原作弥氏(70)を推す動きを見せている。
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