《青年人网日语学习手册》第34課 新発明のマクラ
来源:优易学  2011-3-15 1:26:56   【优易学:中国教育考试门户网】   资料下载   外语书店

本课课文

「さあ、やっと大発明が完成したぞ。」
小さな研究室の中で、エフ博士は大声を上げた。それを耳にして、お隣の家の主人がやって来て聞いた。
「何を発明なさったのですか。見たところ、マクラのようですが。」
そばの机の上に大事そうに置いてある品は、大きさといい形といい、マクラによく似ていた。
「確かに、眠るときに頭を乗せるためのものだ。しかし、ただのマクラではない。」
と、博士は中を開けて指さした。電池や電気部品がぎっしりと詰まっている。お隣の主人は目を丸くして質問した。
「すごいものですね。これを使うと、素晴らしい夢でも見られるのでしょうか。」
「いや、もっと役に立つものだ。眠っていて勉強ができるしかけ。つまり、マクラの中に蓄えてある知識が電磁波の作用によって、眠っている間に頭の中に送り込まれるというわけだ。」
「なんだか便利そうなお話ですが、それで、どんな勉強ができるのですか。」
「これはまだ試作品だから、英語だけだ。眠っているうちに、英語が話せるようになる。しかし、改良を加えれば、どんな学問でも同じことになるだろう。」
「驚くべき発明ではありませんか。どんな怠け者でも、夜、これをマクラにして寝ていさえすれば、何でも身に付いてしまうのですね。」
お隣の主人は、ますます感心した。博士は得意げにうなずいて答えた。
「どの通りだ。近頃は努力をしたがらない人が多い。そんな人たちが買いたがるだろう。お陰で、私も大もうけができる。」
「効き目が本当にあるのでしたら、誰もが欲しがるに決まっていますよ。」
「もちろん、効き目はあるはずだ。」
お隣の主人は、それを聞きとがめた。
「とおっしゃると、まだ確かめてないのですか。」
「ああ、私はこの研究に熱中し、そして完成した。しかし、考えてみる、私はすでに英語ができる。だから、自分で試してみることができないのだ。」
博士は少し困ったような顔になった。お隣の主人は、恥ずかしそうに身を乗り出して言った。
「それなら、私に使わせてください。勉強はいやだが、英語がうまくなりたいと思っていた所です。ぜひ、お願いします。」
「いいとも。やれやれ、こうすぐに希望者が現れるとは思わなかった。」
「どれぐらいかかるのでしょうか。」
「一ヶ月ぐらいで、かなり上達するはずだ。」
「ありがとうございます」
と、お隣の主人は新発明のマクラを持って、嬉しそうに帰って行った。しかし、2ヶ月ほどたつと、つまらなそうな顔で、エフ博士にマクラを返しに来た。
「あれから、ずっと使ってみましたが、いっこうに英語が話せるようになりません。もうやめます。」
博士は中を調べ、つぶやいた。
「おかしいな。故障はしていない。どこかが間違っていたのだろうか。」
だが、効き目がなけば使い物にならない。せっかくの発明もだめだったようだ。それから暫くして、エフ博士は道でお隣の女の子に会い、声をかけた。
「その後、お父さんはお元気かね。」
「ええ。だけど、ちょっと変なこともあるわ。この頃、寝言を英語で言うのよ。いままで、こんなことなかったのに、どうしたのかしら。」
眠っている間の勉強が役に立つのは、やはり、眠っているときだけなのだった。

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责任编辑:虫虫

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