日语阅读学习:喜欢制作草鞋的贫穷神
来源:优易学  2011-12-23 11:15:35   【优易学:中国教育考试门户网】   资料下载   外语书店

 むかしむかし、藤兵衛(ふじへいえい)という、お百姓(ひゃくしょう)がすんでいました。
  この藤兵衛どん、働いても働いてもくらしはらくにならずに、ふえるのは子どもばかりです。
  そのうち、とうとう働く気もなくなってしまいました。
  ある年の冬、藤兵衛どんの家では、子どもたちに食べさせるものが、なにもありません。
  「おっかあ、はらへったよう」
  「おらもだ、かゆはねえだか」
  「はらへって、ねむれねえだ」
  子どもたちに口々にねだられても、藤兵衛どんにはどうすることもできません。
  「みんな、よく聞いてくれ」
  藤兵衛どんは、子どもたちをあつめて、悲しそうな顔でこんなことをいいました。
  「いままで苦労して、いっしょうけんめい働いてきたが、くらしはいっこうにらくにならん。この冬がこせるかどうかもわからん。そこで、おっかあとも相談したんじゃが、この土地をすててどこかよそにいってくらすことに決めたんじゃ」
  「それじゃ、おっとう、夜逃げか?」
  「ま、そういうことじゃな、すまねえな。いま出ていくと人目につくで、明日の朝早うに出でいこうと思っとる」
  その夜、藤兵衛一家は、なべやかまをふろしきにつつむと、まくらもとにおいてねました。
  ところが、夜中に便所にいこうとした藤兵衛は、なやでなにかゴソゴソとやっている、見知らぬ男に気がつきました。
  「おまえはだれじゃ?」
  「おや、まだ起きとったかね? わしゃ、貧乏神(びんぼうがみ)じゃ」
  「び、貧乏神じゃと?」
  「そうじゃあ、長いことこの家にいさせてもろうた」
  「そ、それで、こんなところでなにをなさっている?」
  「この家の者が、明日の朝早くに、ここからにげだすっちゅうんで、わしもいっしょに出かけようと思ってのう。ほんで、こうしてわらじをあんどったんじゃあ」
  と、貧乏神は、あみかけのわらじを見せました。
  「それじゃ、この家から出ていくというのか?」
  「そうじゃあ。またつぎのところでも、仲良うしてくだっせえ」
  「なんじゃあ、それじゃあ、わしらについてくるちゅうだか?」
  「そういうことじゃ」
  藤兵衛は、あわてて家にかけもどると、かみさんを起こしました。
  「た、たいへんじゃあ。起きろ!」
  夜中にたたき起こされたおかみさん。ねむい目をこすりながら。
  「どうしたね、なにをねぼけておる」
  「び、貧乏神じゃ。う、うちのなやに貧乏神がおる」
  「貧乏神が? それでうちは、いつになってもくらしむきがようならんかったんか」
  「うん、うん。そうじゃな」
  「でも、いいでねえか。おらたちはこの家を出ていくんだから。貧乏神さまだけのこってもらえば、おらたちはこれかららくになるでねえか」
  「それがちがうんじゃ! わしらについてくるっちゅうだ!」
  「えっー! ほんなら、おらたち夜にげしても、なんもならんでねえか」
  「そういうことじゃなあ」

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