コロラド州デンバーで行われているアメリカ民主党大会は３日目、全米各州の代議員による指名投票が行われ、オバマ上院議員を民主党の大統領候補に正式に指名しました。
オバマ候補のもと、民主党の結束を示せるのか。それとも、かえって分裂を際立たせる結果になってしまうのか。注目の中、指名投票が行われました。
およそ4400人の代議員による指名投票では、各州の代表が次々とオバマ、クリントン両候補の得票数を読み上げました。クリントン議員にも300票近くの票が入っていましたが、ニューヨーク州の順番になったところで、クリントン議員本人が登場し、投票を打ち切って発声の形でオバマ候補の指名を承認するよう提案しました。
「発声投票によって、オバマ上院議員を民主党の候補に指名することを提案します」（ヒラリー・クリントン議員）
そして会場からの圧倒的な賛成の声を受けて、ペローシ下院議長がバラク・オバマ上院議員を民主党の候補に指名すると宣言しました。
最後までクリントン氏にこだわった代議員の声はかき消され、ひとまず党の結束が演出された形ですが、世論調査でマケイン候補に投票すると答えている３割近くのクリントン支持者の心を動かすことができたのか、まだ予断を許しません。
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